予防接種・健診

インフルエンザワクチン

基礎疾患のある方（呼吸器疾患、心疾患、糖尿病など代謝性疾患等）、ご高齢の方、小児では症状が悪化しやすく、重症化や合併症の併発リスクが高くなります。予防接種により発症率の低下や重症化リスクの軽減が期待できるため、接種することをお勧めしています。

インフルエンザの流行期間は毎年12～3月で、ワクチン接種から予防効果が現れるまでには約2週間後ですので、11月中旬までの接種が望ましいと考えられます。また毎年、流行するインフルエンザの型は変化し、ワクチンもそれに合わせて変更されていますので、予防のためには毎年接種するようにしましょう。

インフルエンザワクチン接種は、東大阪市在住の65歳以上の方（もしくは60歳～64歳の方の一部の方）には公費助成があります。10月頃から受付開始予定です。

詳しくは下記サイトをご参照ください。
参考サイト：予防接種の種類と受けられる年齢 | 東大阪市

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は、高齢の方や何らかの理由で免疫力が低下している場合に、肺炎や髄膜炎などの感染症を引き起こす原因となります。

日本人の死亡原因では、肺炎は常に上位に位置している怖い病気です。また、肺炎の罹患をきっかけに寝たきりになってしまうこともあります。そうしたリスクを低減するためにも、肺炎球菌ワクチンを受けておくことが大切です。

肺炎球菌ワクチン（23価肺炎球菌ワクチン　ニューモバックス®）の予防接種は、市内在住の65歳の方（もしくは60歳〜64歳の一部の方）に公費補助があります（自己負担額：3,000円）。対象となる方には東大阪市から通知のハガキが届きますので、ご予約や受診の際にはご準備下さい。

詳しくは下記サイトをご参照ください。
参考サイト：成人用肺炎球菌の予防接種 | 東大阪市

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹とは、過去に水痘にかかった時に体内に潜伏した「水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化する」ことにより、神経の走行に沿って、典型的には体の「左右どちらか」に、帯状（おびじょう）に、時に痛みを伴う水疱が出現する病気です。皮膚の症状が治ったあとにも「帯状疱疹後神経痛」を残し、日常生活に支障をきたすことがあります。70歳代で発症する方が最も多くなっていますが、誰でも発症する可能性はあり、過去に一度発症した方でも再度発症することがあります。

帯状疱疹ワクチンには、①生ワクチン（乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」）、②組換えワクチン（シングリックス®︎）の2種類があり、いずれか1種類を選択し、接種します。それぞれのワクチンの特徴についての詳細は、下記サイトをご参照ください。

対象となるのは、市内在住で、その年度内に65歳を迎える方（もしくは60～64歳の一部の方）と、令和7年から令和11年までの5年間は経過措置として、その年度内に 70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳を迎える方も対象となります。
（対象者には、東大阪市から案内ハガキが送付されます。）
（これまでに任意接種で、生ワクチンを1回又は組換えワクチンを2回接種したことのある方で、予防接種を行う必要がないと認められる方は定期接種対象外となります。）

自己負担額は　①生ワクチン：1回4,000円、②組換えワクチン：1回10,000円　です。①は1回の接種となりますが、②は2か月以上の間隔を空けて2回接種する必要がありますのでご留意ください。

詳しくは下記サイトをご参照ください。
参考サイト：高齢者帯状疱疹の予防接種 | 東大阪市

妊娠を希望する女性、もしくはその配偶者の風疹抗体検査および風疹ワクチン接種

風疹（3日はしか）は、妊娠初期の方が罹患した場合、出生児に「先天性風疹症候群」という合併症を起こす可能性があります。

風疹の予防、蔓延および先天性風疹症候群の予防を目的とし、東大阪市では、妊娠を希望される女性もしくはその配偶者（パートナー）の方には、風疹抗体検査および（抗体検査で抗体価が基準以下の方の）風疹ワクチン接種の実施に、公費助成があります（抗体検査：無料、ワクチン接種：自己負担額1,000円）。

尚、接種するワクチンは、「麻疹・風疹（MR）混合ワクチン」か「風疹ワクチン」のいずれかとなります。（その時のワクチン供給状況により、入手可能なワクチンでのご準備となることを予めご了承下さい。）

詳しくは下記サイトをご参照ください。
参考サイト：風しんについて | 東大阪市

• 妊娠中の女性はワクチン接種できません。また、接種後最低2ヶ月間は避妊が必要となりますのでご注意下さい。

男性の風疹抗体検査、および風疹ワクチン第5期定期接種

この公費助成事業に関して、抗体検査は令和7年2月28日に、ワクチン接種は令和7年3月31日に終了となりました。

ただし、一部の地域や医療機関で、麻疹・風疹（MR）混合ワクチンの供給不足が生じていたことなどが考慮され、一部の方のワクチン接種のみ、その接種対象期間が令和9年3月31日まで延長されています。

・昭和37年4月2日～昭和54年4月1日生まれの男性
・令和６年度中に抗体検査を実施した結果、風疹抗体価が不十分な方
・MRワクチンの偏在等が生じたことを理由にワクチン接種を受けられなかった方
以上のいずれも満たす方は、そのワクチン接種が引き続き公費助成対象となります。該当する方でワクチン接種をご希望の方は、クリニックまでお問い合わせ下さい。

HPV（子宮頸がん）ワクチン

HPV（ヒトパピローマウイルス）は主に性交渉で感染するウイルスで、性交渉経験のある女性の80%以上が感染すると言われています。HPV感染で重要なのは、その一部の方で子宮頸がんを発症することであり、逆に子宮頸がんの95%はHPV感染が原因と言われています。ワクチンの効果を高めるために、初めての性交渉を経験する前に接種を開始することが望ましいとされています。

対象となるのは、東大阪市に住民登録のある小学校6年生から高校1年生相当の女性で、標準的な接種期間は中学1年生です。

当院では9価ワクチンである「シルガード9」を取り扱っています。ワクチン接種費用は無料です。
シルガード9は、初回接種時に15歳未満であれば合計2回の接種（1回目の半年後に2回目を接種）となり、初回接種時に15歳以上であれば合計3回の接種（1回目の2か月後に2回目、1回目の半年後に3回目）となります。高校1年生相当の方は、その年度末の3月31日が公費での無料接種の期限となります。標準的な接種間隔であれば接種完了まで半年かかりますので、3回目を期限内に接種できるようお気をつけください。

過去にワクチン接種の積極的な勧奨が差し控えられた時期があり、その間に接種対象年齢を迎えられワクチン接種ができなかった方を対象とした「キャッチアップ接種（対象者：1997年度～2007年度生まれの方）」が行われておりましたが、令和7年3月31日で終了しました。しかし、キャッチアップ接種の対象者で、キャッチアップ接種期間中に1回以上の接種をされている方に限り、令和8年3月31日まで、その2回目、もしくは3回目の接種を公費で受けることができます。

詳しくは下記サイトをご参照ください。
参考サイト：子宮頸がん予防(HPV)ワクチンについて | 東大阪市

その他のワクチン（任意接種）等

助成対象外（任意接種）の方のインフルエンザワクチン、新型コロナワクチン、肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチン、麻疹・風疹ワクチン、HPV（子宮頸がん）ワクチン等の接種も受付けております。その他にご希望のワクチンがございましたら、一度クリニックまでお問い合わせ下さい。それぞれの費用に関しましては、下記をご参照ください。

また、自費検査での各種ウイルス抗体価測定検査（方法：血液検査、費用：検査料4000円×項目数＋初診料・診断料1500円（再診の方は判断料500円のみ））も可能ですので、ご希望の方はお問合せ下さい。